医療支援系の研究内容
- インタフェース開発: 医療用ナビゲーションシステムの非接触操作
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近年の手術室では執刀医を診断情報でサポートする医療用ナビゲーションシステムが利用されています.
執刀医が手術器具をもった状態でも音声やジェスチャで操作可能なインタフェースを開発しています.
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主な発表文献:
林 雅大,道満 恵介,目加田 慶人,三澤 一成,森 健策:
"音声操作手術ナビゲーションシステムのための血管構造観察最適視点位置計算",
動的画像処理実利用化ワークショップ(DIA)2017 講演概要集,OS4-1,pp.201-204,Mar. 2017
(査読あり・口頭)
- 映像解析: 深層学習による腹腔鏡映像における術具領域セグメンテーション
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腹腔鏡下手術の手術支援システムにおいて,腹腔鏡映像に映る器具の位置を把握するため,深層学習を用いて器具領域を自動で抽出する手法の開発に取り組んでいます.
器具の抽出精度向上のために画像のカラー情報と奥行き情報を学習に用います.
本手法を手術支援システムに適用することで,手術の安全性を向上させることができます.
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主な発表文献:
T. Suzuki,K. Doman,Y. Mekada:
"Depth estimation for instrument segmentation from a single laparoscopic video toward laparoscopic surgery support",
Proc. of 2019 Int. Conf. on Intelligent Medicine and Image Processing (IMIP),B2017,Apr. 2019(査読あり・口頭)
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- インタフェース開発: 腹腔鏡下手術のための教育用システム
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腹腔鏡下手術のための教育用システムの開発に取り組んでいます.
過去に行われた腹腔鏡映像と同一患者のCT画像から抽出されたポリゴンを位置合わせし,重畳した映像をVRで可視化します.
これにより,若手医師の教育を支援することが可能となります.
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主な発表文献:
鈴木 拓矢,道満 恵介,目加田 慶人,三澤 一成,森 健策:
"腹腔鏡下手術のための VR 手術再観察システムの開発",
第37回日本医用画像工学会(JAMIT),OP8-4,pp.283-285,July 2018
(査読あり・口頭)
- 映像解析: 腹腔鏡手術映像へのタグ付け
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難易度の高い手術である腹腔鏡手術などの支援目的で手術映像の解析を行っています.
映像を解析することで術後に確認する映像にどのようなシーンかタグを付けることなどが可能となります.
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主な発表文献:
水谷 友一,佐藤 梨果,道満 恵介,目加田 慶人,三澤 一成,森 健策:
"SURF特徴の照合による腹腔鏡手術映像へのタグ付け",
第34回日本医用画像工学会大会(JAMIT),OP4-3,July 2015
(査読なし・口頭,大会奨励賞受賞)
- 病変検出: 肝臓がん検出器のための学習用画像生成
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肝がん検出における症例画像の不足を補うために,健常症例画像に対して病変画像を埋め込み,人工的に症例画像を生成する研究をしています.
実症例画像と併用することにより,肝がん検出の精度向上が可能となります.
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主な発表文献:
T. Konishi,K. Doman,S. Nawano,Y. Mekada:
"Lesion image synthesis using DCGANs for metastatic liver cancer detection",
Int. Workshop on Frontiers of Computer Vision 2018,O4-4,Feb. 2018
(査読あり・口頭)
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料理活動支援系の研究内容
- 画像特徴解析: 料理の盛り付けや写真の魅力度推定
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料理の盛り付けや写真撮影の良し悪しを画像特徴を基に定量化する技術を研究しています.
これにより,魅力的な料理写真の撮影を支援でき,SNSへの投稿や料理店におけるメニューの作成等,幅広い分野への応用に繋がります.
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2017年度~2019年度科研費(若手研究(B))採択課題:
「料理の盛り付けや撮影支援を目的とした料理写真からの魅力度推定」
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2020年度~2022年度科研費(基盤研究(C))採択課題:
「深層学習による視覚的感性数値化のための感性データ拡張手法」
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主な発表文献:
T. Hattori,K. Doman,I. Ide,Y. Mekada:
"Application of data augmentation for accurate attractiveness estimation for food photography",
Proc. of 11th Workshop on Multimedia for Cooking and Eating Activities (CEA),pp.33-40,June 2019
(査読あり・口頭+ポスター)
主な発表文献:
K. Takahashi,T. Hattori,K. Doman,Y. Kawanishi,T. Hirayama,I. Ide,D. Deguchi,H. Murase:
"Estimation of the attractiveness of food photography based on image features",
IEICE Trans. on Information and Systems,vol.E102-D,no.8,Aug. 2019
(査読あり)
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- マルチメディア解析: 料理レシピテキストと調理動作映像の対応付け
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詳細は道満の個人ページをご覧ください.
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主な発表文献:
道満 恵介,カイ 承穎,高橋 友和,井手 一郎,村瀬 洋:
"マルチメディア料理レシピ作成のための料理レシピテキストと料理番組映像との対応付け",
電子情報通信学会論文誌(A) 「料理を取り巻く情報メディア技術」特集号レター論文,vol.J94-A,no.7,pp.540-543,July 2011
(査読あり)
スポーツ支援系の研究内容
- 陸上: 走者フォームの対応付け
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陸上競技短距離走の試技の様子をカメラで撮影し,試技間や地点間での走者のフォームを比較・解析する技術を研究しています.
これにより,フォームの改善点を効率的に発見することが可能となります.
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2023年度~2025年度科研費(基盤研究(C))採択課題:
「反復動作に注目したスポーツコーチングXAIの基盤構築」
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主な発表文献:
Y. Yamamoto,K. Doman,Y. Hotta,Y. Mekada:
"Running video matching algorithm focusing on the periodicity and linearity of running motion",
Proc. of 6th Int. Congress on Sport Sciences Research and Technology Support 2018,no.41,Sept. 2018
(査読あり・口頭)
- 水泳: 泳者の瞬時泳速度測定
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水泳競技における練習の様子を手持ちカメラで撮影し,泳者が泳いでいる動画を対象に泳者の瞬時泳速度を測定する研究をしています.
これにより,水泳競技における練習での改善点などをより効果的に発見することが可能となります.
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主な発表文献:
T. Yamaguchi,K. Doman,Y. Mekada:
"A study on measuring instantaneous swimming speed using a hand-held camera",
Proc. of 2017 Int. Workshop on Advanced Image Technology (IWAIT),4B-5,Jan. 2017
(査読あり・口頭)
- バドミントン: プレイヤの姿勢推定とショット推定
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ダブルス競技における試合の様子をカメラで撮影し,プレイヤの位置と姿勢,ショットのタイミングや種類を推定する研究をしています.
これにより,フォーメーション等の戦術の改善点などをより効果的に発見することが可能となります.
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主な発表文献:
山岸 哲,山本 佳輝,道満 恵介,目加田 慶人:
"バドミントンダブルス競技映像における競技者の姿勢に基づくショット検出",
電子情報通信学会 マルチメディア・仮想環境基礎研究会 技術研究報告,vol.119,no.457,MVE2019-75,pp.199-203,Mar. 2020
(査読なし・口頭)
天文データ解析支援系の研究内容
- 画像解析: 大規模天体画像群の重なり領域検出
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大規模な天体画像群における天体画像間の重なり領域を自動で検出し,これらを経時差分解析する技術を研究しています.
これにより,変光星や新天体の発見を自動化でき,天文解析支援に繋がります.
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2016年度~2018年度 科研費(挑戦的萌芽研究)採択課題:
「大規模天体画像群の重なり領域に基づく時系列解析による変光星の検出」
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主な発表文献:
K. Matsumoto,H. Sato,K. Doman,S. Kouzuma,Y. Mekada:
"Landmark-based detection of the overlapping region between astronomical images",
Proc. of 2016 Int. Workshop on Advanced Image Technology (IWAIT),3B-4,Jan. 2016
(査読あり・口頭,Best Paper Award受賞)
主な発表文献:
岩野 勇弥,道満 恵介,高妻 真次郎,目加田 慶人:
"機械学習を用いた異常検知による経時天体画像からの変光星候補の絞り込み",
動的画像処理実利用化ワークショップ(DIA)2019 講演概要集,Mar. 2019
(査読あり・ポスター)
ディジタル絵解き支援系の研究内容
- 画像解析: 絵伝中の人物検出および注目領域推定
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絵伝(絵画)に描かれた人物や建物を検出し,どのような場面が描かれているかを理解する技術を研究しています.
これにより,絵解きにおける解説場面毎に注目領域を自動で推定でき,絵解き者の負担軽減に繋がります.
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主な発表文献:
竹村 康弘,臼井 裕規,道満 恵介,井手 一郎,目加田 慶人,阿部 泰郎:
"ディジタル絵解き支援に向けた絵伝中の注目領域推定手法の検討",
電子情報通信学会 HCGシンポジウム2018論文集,I-2-2,Dec. 2018
(査読なし・ポスター)
主な発表文献:
青山 佳晃,道満 恵介,井手 一郎,目加田 慶人,阿部 泰郎:
"ディジタル絵解き支援に向けた注目領域推定のための顔画像の性別分類",
第17回情報学ワークショップ(WiNF2019),P138,Nov. 2019
(査読なし・ポスター)
自動車運転支援系の研究内容
- 認知状態推定: 車載カメラ画像からの視認性推定
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車載カメラを用いた物体の検出・認識に関する技術を研究しています.
また,検出された道路標識や歩行者等に対するドライバから見た視認性を推定する技術も研究しています.
これにより,安全で快適な自動車の運転支援に繋がります.
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2014年度~2016年度 科研費(若手研究(B))採択課題:
「自動車運転支援のための運転者の認知状態推定に関する研究」
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主な発表文献:
道満 恵介,出口 大輔,高橋 友和,目加田 慶人,井手 一郎,村瀬 洋,玉津 幸政:
"コントラスト特徴とアピアランス特徴の統合による道路標識の視認性推定",
電子情報通信学会論文誌(D),vol.J95-D,no.1,pp.122-130,Jan. 2012
(査読あり)