医用画像から、見落としてはいけないものを見つける。画像処理とパターン認識を、人が判断する場面の支えにする研究をしています。
1990年代に胃X線二重造影像やX線CT像の病変検出から始めて、対象は超音波動画や内視鏡映像へ、手法は線図形の集中度やフィルタ設計から深層学習へと移ってきました。
医用以外にも、スポーツのフォーム解析、料理写真、天体画像の時系列解析、古文書・近代公文書の文字認識など、画像から人の活動を読み解く題材を広く扱っています。学生との研究は目加田研究室・道満研究室(MDLab)にまとめています。
いま取り組んでいること
腹部超音波動画からの肝腫瘍検出と追跡
超音波検査はその場で繰り返し撮れる一方、画質のばらつきが大きく、腫瘍の見逃しが起こりやすい検査です。1フレームごとの検出ではなく、動画として腫瘍を追い続けることで安定した検出を目指し、検出と追跡を一体で学習する枠組みを検討しています。
大規模言語モデルによる歴史資料のOCR誤り訂正
台湾総督府文書のような近代の手書き・活字混在資料は、OCRをかけても誤りが残り、そのままでは検索も分析もできません。文脈と資料特有の語彙を手がかりに、誤読を機械的に直す手法を検討しています。
医用画像診断支援の基盤技術
CT像からの臓器・病変領域の抽出、腹腔鏡映像からの術具セグメンテーション、時系列画像の位置合わせなど、診断支援システムを成り立たせるための要素技術に継続して取り組んでいます。
最新の業績
- アノテーションされていない検出対象を考慮した損失関数―腹部超音波画像からの肝腫瘍検出における評価―
Medical Imaging Technology 2025 - 局所的な見えの一貫性を考慮したImage Inpainting手法
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) 2025 - チアリーディング演技動画からの集団ジャンプの自動採点
電子情報通信学会技術研究報告(Web) 2025 - 歴史的文書データセットの文字矩形情報を用いた行単位画像からの文字列予測と文字セグメンテーション
情報処理学会論文誌 2024 - 機械学習を用いた肝がん分子標的治療薬法の効果予測
動的画像処理実利用化ワークショップ講演論文集(CD-ROM) 2024
学外での活動
- 日本医用画像工学会 JAMIT 2026 大会長